日本刀の相場
日本刀の相場は変動することが多いですが、ある程度は決まっています。前回「日本刀を査定する」で時代・刀工・保存状態と簡単に説明しましたが、今回はもう少し掘り下げてみましょう。
1. 日本刀の出来
もともと日本刀は武器だが、現在では美術品である。しかし、同じ刀工の作でも出来不出来によって相場が変わる。
客観的な評価基準として「日本刀の鑑定書」で説明した日刀保の鑑定書がわかりやすい。日刀保の鑑定書が全てではないが、同じ出来なら鑑定書が付いている方が売りやすいうえ、手間もかからないため必然的に日本刀の買取価格も上がる。
2. 市場価値
「日本刀のオークション」でも説明したが、多くの買取店は市場やオークションで売る。そのため、人気のある刀工や流派の日本刀は高値で取引される。また、昔から高値で取引されているような古名刀に加え、その時々に価値が上がる刀もある。
3. 希少性
プレミア的な要素。名物になっている日本刀や大名家に伝来した日本刀、有名人が所持していた日本刀など。ほかにも同じ刀工の日本刀でも、他と比べて作風が変わっている、銘文が珍しい、本に所載されているなどの希少性が高い日本刀は相場よりも高値で取引される。
以上が日本刀の相場になります。また、鑑定書のランクによって相場が変化することもありますが、一概に言えないため紹介は控えます。
また、買取店によっても大きく変わりますので、信頼できるお店を見つけることが重要になります。
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